競馬場に行ってみよう

競馬を知るには、実際に競馬場に行ってみるのが一番です。パドックで競走馬を間近に眺め、ゲートインのファンファーレにドキドキして興奮のゴールまで。競馬のレースは次のような順序で行われます。レースの雰囲気を味わってみましょう。

1.パドック

出走馬が、最初にファンの前に姿を現す場所です。パドックは楕円形あるいは円形の小型の馬場で、オッズの電光掲示板の前に位置しています。
出走する前のレースの発走直前に、次のレースの出走馬がパドックに出てきます。そして係員の「とまーれー」の騎乗合図がかかるまで、厩務員に引かれてパドック内をグルグルと周回します。騎乗合図がかかると、周回を一度やめて、騎手が騎乗します。そのあと、最後に1周した後にパドックから本馬場へと移動します。

2.本馬場入場と返し馬

パドックを出た馬は、実際にレースを行う本馬場(ほんばば)へと入場します。GIレースなどでは、本馬場入場もセレモニーとなり、1頭ずつ入場します。
本馬場へと入場した各出走馬は、それぞれ思い思いの方向へと駆け出していきます。これを「返し馬」と呼びます。
これはレース前の準備運動で、体をほぐしたり、足を慣らしたり、馬に気合をいれる意味もあります。
騎手はこのとき、その日の馬の手ごたえを感じ取ります。

3.輪乗り

返し馬が終わると、各馬はスタート近くのゲート前に集まり、ゆっくりと輪を描くように歩きます。これを「輪乗り」といいます。ここで騎手はそれまでパドック→本馬場入場→返し馬を行って興奮している馬の気持ちを落ち着かせ、いよいよレースにのぞみます。

4.ゲートイン

ゲート後方で輪乗りをしていた出走馬は、ファンファーレを合図にゲートインを開始します。
原則として馬番が奇数の馬が先にゲートに入り、その後に偶数の馬が入ります。
ただし、大外枠(一番外側の枠)の馬は、奇数、偶数に関係なく最後にゲートに入ります。

5.レーススタート

出走全馬がゲートインを終えると、間髪いれずにゲートが開き、レースがスタートします。
この瞬間がレースで最初の盛り上がりを見せる場面です。

6.ゴール

コースは右回り、左回りとありますが、最終コーナーをまわり、直線を走りきるとゴールです。
ゴール地点は鏡の張られた細長いゴール板がコースの内側に立てられていて、そこに馬の鼻が到達した時点でゴールとなります。


詳しくは「よくわかる競馬のすべて」(三恵書房刊)をご覧ください。
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