競馬のイロハ

競馬は騎手が馬(サラブレッド)に乗り、決められたコースの決められた距離を決められた方向で周回し、着順を競います。競馬のコースには芝・ダート・障害の3種類があります。

▼競馬はどこで開催してるの?

中央競馬の競馬場は全国に10ヶ所あり、年始を除き、毎週土曜日・日曜日に最大3ヶ所の競馬場でレースが行われています。1日のレース数は基本的に12レースで、メインレースは最終レースのひとつ前に行われます。

<関東・関西に拠点が2つずつ>

全国に10ヶ所ある競馬場のうち、関東・関西それぞれに拠点となる競馬場(関東では中山・東京競馬場、関西では阪神・京都競馬場。この4つの競馬場を中央場所という)があります。

関東・関西の中央場所1場ずつの開催に、ローカル場所(中央場所以外の競馬場)のうちの1ヶ所の開催を含めた最大3ヶ所の競馬場で毎週土曜日・日曜日に中央競馬は開催されています。

夏場の開催は例外で、中山・東京競馬場の代わりに福島・新潟競馬場で、阪神・京都競馬場の代わりに小倉競馬場が開催され、これに札幌、函館競馬場が加わり、この7月半ばから9月初めまでの開催を「夏競馬」「ローカルシーズン」などと呼んでいます。

▼開催日程について

競馬場の写真

中央競馬は8日間の開催を一開催として数えます。

たとえば東京競馬場の場合、年間5回の開催(合計40日)が行われ、1日のレース数は基本的に12レースです。

例外として、天皇賞、ジャパンカップなど特定の重賞があるときは1日のレース数が10レース、あるいは11レースとなる場合があります。

よく「3回中山7日目」などといった表現を耳にしますが、8日間で1開催(1回)と数えるので、この場合、その年の中山競馬場の3回目の開催の7日目(8+8+7=23日目)であることを表しています。

⇒重賞開催日程はこちら

▼レースのクラス分け

重賞ピラミッド

中央競馬のレースはグレードレース(GIII・JpnIII、GII・JpnII、GI・JpnIIの重賞)を中心に、収得賞金によるクラス分けよってクラス分けされています。(2006年の夏季競馬より原則として1勝すると必ず昇級するという仕組みになり、新しい競走条件制度が導入されました)

基本的に「新馬戦」に勝つと次は「500万円以下」、これに勝つと次は「1,000万円以下」というように一つ勝つごとに出走可能なクラスがステップアップしていきます。

また新馬戦(未勝利戦)から1,600万円以下までのレースを条件戦といい、その上のオープン特別からをオープン競走といいます。

グレードレースの最高峰GIレースは競走馬の性別・年齢・適正に合わせて設けられており、それぞれのレースに出走する条件(収得賞金額やトライアルレースで勝つことなど)を満たした馬のみが出走することができます。

つまり、GIレースに出走できる競走馬は非常に少なく、年間約8,500頭ものサラブレッドが生産される中で、GIホースとなることができるのは、ほんの一握りなのです。


詳しくは「よくわかる競馬のすべて」(三恵書房刊)をご覧ください。
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